2007年 02月 10日
北森鴻『蜻蛉始末』 |
北森鴻『蜻蛉始末』を読了
明治十二年、政商藤田傳三郎は贋札事件の容疑者として捕縛された。
世に言う藤田贋札事件である。
取調べを受ける傳三郎はこんなことを聞かされる。
市中で贋札の見分け方についてうわさが流れている。
それによると「お札の一部の蜻蛉を四百倍の顕微鏡でのぞくと
本来6本ある足が一本足りない」
という。それを聞いた傳三郎は一切口を開かぬようになった。
足のない蜻蛉。それが意味するものは?
---
歴史小説とはいえないこの小説。
でも、歴史を知らないとちょっと厳しいかな?
いや、歴史を知っているとより楽しめるというべきか。
史実を埋める文章に引き込まれます。
人の心の移ろいやすさが描かれながらも
絶対に変わらない心も見事に書かれています。
面白い。
明治十二年、政商藤田傳三郎は贋札事件の容疑者として捕縛された。
世に言う藤田贋札事件である。
取調べを受ける傳三郎はこんなことを聞かされる。
市中で贋札の見分け方についてうわさが流れている。
それによると「お札の一部の蜻蛉を四百倍の顕微鏡でのぞくと
本来6本ある足が一本足りない」
という。それを聞いた傳三郎は一切口を開かぬようになった。
足のない蜻蛉。それが意味するものは?
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歴史小説とはいえないこの小説。
でも、歴史を知らないとちょっと厳しいかな?
いや、歴史を知っているとより楽しめるというべきか。
史実を埋める文章に引き込まれます。
人の心の移ろいやすさが描かれながらも
絶対に変わらない心も見事に書かれています。
面白い。
by suspicious-yesman
| 2007-02-10 23:52
| 感想文-読書