2008年 04月 01日
雫井脩介『虚貌』(上・下) |
雫井脩介『虚貌』(上・下)読了
~あらすじ~
【上巻】
二十一年前、岐阜県美濃加茂地方で、運送会社を経営する一家が襲われた。
社長夫妻は惨殺され、長女は半身不随、長男は大火傷を負う。
間もなく、解雇されていた従業員三人が逮捕され、事件はそれで終わったかに見えたが・・・。
【下巻】
嵌められた男の出所から、新たなる惨劇が幕を開ける―。
二十一年前の事件の加害者達が、何者かによって次々と惨殺された。
癌に侵されゆく老刑事は、この事件を最後と決意して
命懸けの捜査に乗り出した・・・。
(裏表紙より)
---
物語のスケールはとても大きく、全体的な組み立てはとても面白いと思うんです。
それが故、読了後に少し物足りない・・・という気持ちが生じてきてしまいます。
肝心なところの具体性にかけるといえば良いのかなぁ??
ネタに触れずに表現するのは難しいけど過程に欠ける感じがあるんです。
心理学的言及についても少し取材力が弱いかな・・・。
とはいえ、力を十分に感じさせてくれる作家さんでした。
もう少し手を出してみたいですね。
---
言ってみりゃ、世の中の人間は四種類だ。腐った息吐くやつになるか。
そいつを利用するか。そいつに利用されるか。あるいは関わりにならないか。(上・p.172)
オイラ完全に、利用される人・・・。
世の中には自分の都合だけで飾った言葉並べて、
弱い人を食いもんにする連中がおる。(上・p.198)
そうはならないように気をつけます。
ある意味、自分という存在ほど曖昧なものはない(上・p.249)
その曖昧さにどのように耐えるかが大事なんでしょうか?
人はけだものに唾棄しながら、けだものになりたいと思う瞬間がある。
思う季節がある。、思う年代がある。(下・p.33)
・・・ある気がする。
~あらすじ~
【上巻】
二十一年前、岐阜県美濃加茂地方で、運送会社を経営する一家が襲われた。
社長夫妻は惨殺され、長女は半身不随、長男は大火傷を負う。
間もなく、解雇されていた従業員三人が逮捕され、事件はそれで終わったかに見えたが・・・。
【下巻】
嵌められた男の出所から、新たなる惨劇が幕を開ける―。
二十一年前の事件の加害者達が、何者かによって次々と惨殺された。
癌に侵されゆく老刑事は、この事件を最後と決意して
命懸けの捜査に乗り出した・・・。
(裏表紙より)
---
物語のスケールはとても大きく、全体的な組み立てはとても面白いと思うんです。
それが故、読了後に少し物足りない・・・という気持ちが生じてきてしまいます。
肝心なところの具体性にかけるといえば良いのかなぁ??
ネタに触れずに表現するのは難しいけど過程に欠ける感じがあるんです。
心理学的言及についても少し取材力が弱いかな・・・。
とはいえ、力を十分に感じさせてくれる作家さんでした。
もう少し手を出してみたいですね。
---
言ってみりゃ、世の中の人間は四種類だ。腐った息吐くやつになるか。
そいつを利用するか。そいつに利用されるか。あるいは関わりにならないか。(上・p.172)
オイラ完全に、利用される人・・・。
世の中には自分の都合だけで飾った言葉並べて、
弱い人を食いもんにする連中がおる。(上・p.198)
そうはならないように気をつけます。
ある意味、自分という存在ほど曖昧なものはない(上・p.249)
その曖昧さにどのように耐えるかが大事なんでしょうか?
人はけだものに唾棄しながら、けだものになりたいと思う瞬間がある。
思う季節がある。、思う年代がある。(下・p.33)
・・・ある気がする。
by suspicious-yesman
| 2008-04-01 13:49
| 感想文-読書